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「マルタ留学、何週間通えばいい?」目的から考える正直な答え
マルタ留学は何週間必要か。英語を1レベル上げるには約200時間、一般コース(週15時間)で約13週、集中コースなら約9週。学校の「3週間」「6週間で1レベル」との違いをケンブリッジ基準で解説します。

「何週間がベストか」に、ひとつの正解はありません。答えは、あなたがそのコースに何を求めるかで変わります。英語のレベルを、証明書に残る形できちんと1つ上げたいなら、目安は9〜13週間。自信を取り戻して、ついでに休暇も楽しみたいだけなら、1〜3週間で十分です。この記事では、その数字がどう出てくるのかを見ていきます。学校の予約案内(どうしても「長め」になりがちです)に従うのではなく、自分で判断できるように。
この記事の要点
- 英語のレベルを1つ上げるには、約200時間の授業が必要です。(CEFRとは、英語力をA1からC2で示すヨーロッパ共通のものさし。「授業時間」は、先生に教わる時間のことです。)
- 時間はゼロから積み上がります。A2まで約180〜200時間、B1まで350〜400、B2まで500〜600、C1まで700〜800、C2まで1,000〜1,200。つまり、上のレベルほど、次のひとつに多くの時間がかかります。(ケンブリッジ英検)
- マルタの標準コースは2種類。 一般英語(週20レッスン=週15時間)と、インテンシブ(週30レッスン=週22.5時間)。1レッスンは45分です。
- だから1レベルは、週15時間なら約13週間、週22.5時間なら約9週間。
- 学校の案内は、もっと短めです。 Inlinguaは「自信をつけるのに約3週間」、EFは「6週間ごとに1レベル」。どちらも根拠は示していません。[VERIFY:EFの算出方法は非公開。宣伝文句として扱ってください。]
- 長く申し込むほど、週あたりの料金は下がります。 8週間未満で週約€220〜270(約3.6万〜4.5万円)、21週間超で週約€180〜225ほど。長期を勧めたくなる仕組みです。(1ユーロ=約165円で換算)
- 祝日のレッスンは振替なし。 1〜2週間の短期予約ほど、痛手が大きくなります。
数字は2026年時点。マルタの各校は毎冬、新しい料金表を出します。
正直な答え:週数は「目的」で決まる
学校のサイトはどこも、それぞれ違う「理想の期間」を挙げていて、まず一致しません。これは、問いに答えがないからではありません。それぞれの数字が、勉強の目安ではなく「営業の数字」だからです。長く申し込んでもらえれば、それだけ売上になる。だから、勧める期間はじわじわと長くなっていきます。
だまされないコツは、問いを変えることです。「自分は、最後に何を手にしたいのか」。カフェで注文したり、授業で雑談したりするのが少しラクになればいい。それと、「レベルがB1からB2に上がりました」と証明書に書いてもらう。この2つは、まったく別のゴールです。前者なら数日、後者なら数か月。どちらを買うのかが決まれば、週数はほとんど自動的に決まります。
英語が1レベル上がるのに、本当に必要なこと
宣伝ページが書かない数字が、ここにあります。マルタの多くの学校が試験対策で使うケンブリッジ英検は、CEFR(A1〜C2の共通ものさし)を1段上がるのに、だいたいどれくらいの授業が要るかを公表しています。ざっくり言えば、1レベルで約200時間。先生に教わる「授業時間」です。
この時間は、まったくの初心者からの積み上げで数えます。A2まで約180〜200時間、B1まで350〜400、B2まで500〜600、C1まで700〜800、C2まで1,000〜1,200。ここから2つのことが分かります。ひとつ、今のレベルが高い人ほど、次の1レベルには多くの時間がかかること。もうひとつ、これは予約ページが決して書かないことですが、1レベルは「数百時間」の話であって、2週間の話ではないということです。
マルタの実際の数字を「週数」に直す
マルタは、ここがシンプルです。ほとんどの学校が同じ2種類のコースを用意していて、1レッスンはたいてい45分です。
- 一般英語 — 週20レッスン=15時間。
- インテンシブ — 週30レッスン=22.5時間。
200時間をそれぞれで割ると、どの学校も宣伝しない「正直な目安」が出てきます。
| コース | 週あたりの時間 | 1レベル(約200時間)に必要な週数 |
|---|---|---|
| 一般英語(週20レッスン) | 15時間 | 約13週間 |
| インテンシブ(週30レッスン) | 22.5時間 | 約9週間 |
つまり、目に見えるレベルアップは9〜13週間のプロジェクト。どれだけ詰め込むかで変わります。「週に何レッスン入れるか」は、また別の判断です。その損得は週何レッスンが自分に必要かでくわしく扱っています。数か月を考えているなら、週単位で申し込む前に、割引のある長期のアカデミックイヤーコースも見てみてください。
9〜13週間には、静かな落とし穴がひとつあります。13週間は91日。 3か月(90日)を超えると、国籍によってはビザが関わってきます。EU国籍でなく、1レベル上げたい方は、まずビザが必要かどうか(90日ライン)を、長期のコースなら90日を超える長期学生ビザを、予約の前に確認しておきましょう。
「4週間だけ」で、何ができる?
日本から行く方は、「有給や夏休みで4週間」という決まった枠から逆算することが多いはずです。だから、この問いには正直にお答えします。4週間では、CEFRのレベルは上がりきりません。 インテンシブ(週22.5時間)でも4週間で90時間、一般英語(週15時間)なら60時間。1レベル=約200時間ですから、4週間はその半分にも届きません。
でも、がっかりしないでください。自信を取り戻し、話す勘を戻すには、4週間は十分すぎるくらいです。目的が「レベルアップ」そのものなら、9〜13週間をまとめて確保できるか、あるいは何回かに分けて通うかを考えることになります。「4週間で1レベル上がる」と思って予約すると、期待とのギャップに必ずがっかりします。そこだけは、最初にそろえておきましょう。
目的別:3つのゴール、3つの答え
休暇+リフレッシュ(1〜3週間)。 この期間でレベルは変わりません。でも、それでいいのです。そもそも、そこが目的ではないから。1〜2週間で英語のサビは落ち、話す自信が戻り、毎日英語に触れるリズムができます。Inlinguaの言う「自信をつけるのに約3週間」は、このゴールには妥当なアドバイスです。ただし、これは「自信」の話であって、「証明書のレベル」の話ではありません。
目に見えるレベルアップ(9〜13週間)。 大学や勤務先に「本当にレベルが上がった」と示す証明書が要るなら、これが時間の実コストです。上の時間計算のまま、インテンシブなら約9週間、一般英語なら約13週間です。
試験対策(今のレベル次第)。 すでに目標レベルの近くにいるなら、数週間、解答テクニックを磨けば足りることもあります。まず1レベル上げる必要があるなら、仕上げの前に9〜13週間を足してください。時期によって料金もクラスの顔ぶれも動くので、マルタ留学のベストシーズンもあわせてどうぞ。
なぜ、学校のページは食い違うのか
主張を並べてみると、ずれは一目でわかります。Inlinguaは「自信をつけるのに約3週間」。ただしこのページは2018年から更新されておらず、レベルアップの話は一切ついていません。EFはさらに踏み込んで、全出席なら「6週間ごとに1レベル」とうたっています。でも、その根拠となる方法は示していません。計算してみれば、6週間で1レベルは、ケンブリッジ自身の「9〜13週間」よりずいぶん下です。[VERIFY:EFの算出方法は非公開。「6週間ごと」は基準ではなく宣伝として扱ってください。]
そして、この食い違いを審判してくれる役所はありません。マルタの語学学校は、ELT評議会(Legal Notice 221 of 2015)のもとで認可・規制されています。教える質や学生の安全については、安心材料です。でも、「何週間で1レベルか」までは、認可の対象外。そこは、まるごと宣伝ページに委ねられているのです。
気づかないうちに、週を削っていくもの
料金体系が、あなたを「長め」に引っぱります。 マルタの学校は、長く滞在するほど週あたりが安くなります。ごく大まかに、8週間未満で週€220〜270、21週間を超えると週€180〜225ほど。目的がはっきりした長期滞在なら、これは本当にお得です。でも同時に、あなたの目的が何であれ、学校が「もう少しだけ長く」と勧める、まっすぐな営業の理由でもあります。期間は「必要な時間」で決める。料金の安さは、「すでに長期が必要だと分かったあと」に、その長期が自分にとって価値があるかを判断する材料にとどめる。 この順番が大事です。
祝日は、短期の予約からごっそり消えます。 マルタの祝日が平日に当たると、その日のレッスンは中止。振替も返金もありません。12週間のコースなら誤差の範囲です。でも1〜2週間の予約では、祝日ひとつで、払ったはずの時間の1割以上が静かに消えることも。日程を決める前に、必ずカレンダーを確認してください。
よくある質問
マルタ留学、2週間でも効果はありますか?
はい。「自信」と「慣れ」という意味では、十分に効果があります。毎日レッスンを受け、街に出れば英語があふれている。この2つがそろえば、2週間でも口は動きやすくなり、鈍っていた感覚は戻ります。ただし、CEFRのレベルが数字として上がることはありません。それには約200時間の授業が必要で、2週間ではとても足りないからです。短期は「レベルアップ」ではなく「立て直し」と考えましょう。
英語を1レベル上げるには、何週間かかりますか?
マルタの標準的なコースで、約9〜13週間です。計算はシンプル。ケンブリッジ英検は1レベルを約200時間としていて、一般英語は週15時間(約13週間)、インテンシブは週22.5時間(約9週間)。上のレベルほど、次のひとつに必要な時間は増えます。ですから、今の自分のレベルによっても変わってきます。
短期なら、一般コースと集中コース、どちらがいいですか?
滞在が短く、狙いが「証明書」ではなく「自信」なら、レッスン数の差は思うほど効きません。マルタでは、教室を出た瞬間から、英語の実践練習が無料でできるからです。締め切りに追われているなら、集中コースのほうが時間を早くためられます。ここは本当に悩みどころなので、[週何レッスンが自分に必要か](/ja/learn/lessons-per-week-intensity/)でじっくり整理しています。
マルタの祝日のぶん、コースは延びますか?
いいえ。祝日が授業日に当たると、そのレッスンは中止で、振替はありません。ですから、祝日の多い2週間は、カレンダーの見た目より実際の授業時間が少なくなります。長期コースならほとんど影響しませんが、1〜2週間の予約では、払った時間の無視できない割合が消えることも。予約の前に、マルタの祝日と自分の渡航日を照らし合わせておきましょう。 ---